山田楓喜の年俸1500万円は安い?高い?入団当初から3倍以上に!東京Vの年俸平均は?

山田楓喜 年俸

2024年シーズンから東京ヴェルディに移籍した山田楓喜選手は、左足の精度の高いキックを武器に、チームの攻撃を牽引する注目のサイドアタッカーです。

特に、左足から繰り出されるフリーキックは圧巻。横浜F・マリノスとの開幕戦で決めた鮮やかなゴールは、多くのサッカーファンを魅了しました。

そこで気になるのが、Jリーグで高いパフォーマンスを発揮している山田楓喜選手の年俸です。

  • 「山田楓喜選手の年俸は安い?高い?」
  • 「山田楓喜選手のこれまでの年俸推移は?」
  • 「山田楓喜選手が所属する東京ヴェルディの年俸平均はいくら?」

今回は、サッカーファンの疑問に答えるべく、山田楓喜選手の年俸を深掘りしていきます

この記事では、東京ヴェルディ所属選手や、今回選出されたパリ五輪メンバーとの年俸比較を交えながら、山田楓喜選手の年俸を分かりやすく解説していくので、ぜひ最後まで読んでみてください。

【2024年】山田楓喜の年俸は1,500万円

山田楓喜画像引用元:SOCCER DIGEST Web

2024年、山田楓喜選手の年俸は1,500万円です。

Jリーグデビューから3シーズン目となる今季、山田楓喜選手は京都サンガF.C.から東京ヴェルディへ期限付き移籍で加入しました。

この移籍による山田楓喜選手の年俸は、京都サンガF.C.入団当初の「420万円」から3倍以上に増加します。

今季は、リーグ開幕戦の横浜F・マリノス戦、さらには第4節のアルビレックス新潟戦で、鮮やかなフリーキックをゴールネットに突き刺し、強烈なインパクトを残しています。

Jリーグスーパーゴール集の動画で、山田楓喜選手の鮮やかなフリーキックをご覧ください(動画内1分45秒付近と5分40秒付近)。

さらに、U-23日本代表として参加したAFC U23アジア杯決勝戦では、日本を優勝に導く決勝ゴールを決め、大舞台での勝負強さを見せつけています。

パリ五輪本大会にはバックアップメンバーとしての招集になりましたが、出場チャンスが巡ってきたときには、日本の攻撃を牽引してきれるはずです。

山田楓喜年俸推移

山田楓喜画像引用元:GOAL.com

ここでは、山田楓喜選手の年俸推移を紹介していきます。

山田楓喜選手がこれまで所属してきたクラブは以下の2クラブ。

  • ・京都サンガF.C.
  • ・東京ヴェルディ

それぞれのクラブでのキャリアを振り返りながら、山田楓喜選手の年俸推移を見ていきましょう。

京都サンガF.C.

プロデビューを果たした京都サンガF.C.での年俸は以下の通りです。

シーズン 年俸
2022年 420万円
2023年 600万円

ユース時代から京都サンガF.C.でプレーしてきた山田楓喜選手は、京都サンガF.C.U-15 、U-18へと順調にステップアップしていき、2020年、トップチームに昇格しました。

しかし、トップチーム昇格からの2年間はリーグ戦での出場機会に恵まれず、2022年シーズンにようやくJリーグデビューを果たすこととなります。

京都サンガF.C.では、2022年シーズンは公式戦3得点、2023年シーズンには公式戦2得点2アシストを記録しました。

しかし、レギュラーポジションをつかみ取ることができず、2023年シーズン終了後、出場機会を求め東京ヴェルディへの移籍を決断します。

東京ヴェルディ

期限付き移籍で加入した、東京ヴェルディでの年俸は以下の通りです。

シーズン 年俸
2024年 1,500万円

今季より加入した東京ヴェルディでの年俸は、京都サンガF.C.時代の2.5倍となる1,500万円へ大幅アップしています。

2024年シーズン、初戦からスタメンの座をつかみ取った山田楓喜選手は、横浜F・マリノスとの開幕戦で鮮やかなフリーキックをゴールネットに突き刺し、5万3,000人の観客を魅了しました。

その後の試合でも、「精度の高い左足」から繰り出される、フリーキック、ミドルシュート、クロスボールを武器に、東京ヴェルディの攻撃を牽引。上位進出を狙うチームにとって、なくてはならない存在になっています。

「パリ五輪のことは一切考えていない」と語るほど、東京ヴェルディでの試合に集中している山田楓喜選手。まだまだ今季のJリーグを熱く盛り上げてくれそうです。

東京ヴェルディの年俸平均は?

東京ヴェルティ画像引用元:FOOTBALL ZONE

東京ヴェルディの年俸平均は、1,559万円です。

以下のJ1所属クラブの年俸ランキングを見て分かる通り、東京ヴェルディの年俸平均は20クラブ中最下位となっています。

順位 チーム名 総年俸 平均年俸
1位 ヴィッセル神戸 18億2,040万円 5,688万円
2位 浦和レッズ 16億7,280万円 5,175万円
3位 川崎フロンターレ 13億7,280万円 4,160万円
4位 ガンバ大阪 13億160万円 4,198万円
5位 セレッソ大阪 12億9,090万円 4,303万円
6位 名古屋グランパス 12億7,950万円 3,877万円
7位 横浜F・マリノス 12億6,470万円 3,719万円
8位 FC東京 11億1,870万円 3,290万円
9位 FC町田ゼルビア 10億1,490万円 2,602万円
10位 サンフレッチェ広島 9億3,710万円 3,123万円
11位 鹿島アントラーズ 8億8,760万円 3,287万円
12位 ジュビロ磐田 8億3,810万円 2,703万円
13位 柏レイソル 8億3,310万円 2,524万円
14位 アビスパ福岡 7億4,850万円 2,637万円
15位 京都サンガF.C. 7億3,740万円 2,370万円
16位 湘南ベルマーレ 6億9,010万円 2,300万円
17位 北海道コンサドーレ札幌 6億8,380万円 2,357万円
18位 アルビレックス新潟 6億4,520万円 2,150万円
19位 サガン鳥栖 5億9,540万円 1,804万円
20位 東京ヴェルティ 4億9,910万円 1,559万円

参考:Soccer Money

平均年俸トップのヴィッセル神戸との金額差は、およそ4,000万円。そこには、東京ヴェルディが長年抱える資金不足の問題があるようです。

東京ヴェルディの経営難

東京ヴェルディの平均年俸がJ1クラブの中で最も低くなっていることの背景には、クラブが抱える「深刻な経営難」があり、これまで幾度もクラブ消滅の危機を乗り越えてきました。

東京ヴェルディの前身となる「ヴェルディ川崎」時代、FW三浦知良、MFラモス瑠偉らスター選手を中心にJリーグ2連覇を果たすも、1998年シーズン終了後に「読売新聞社」経営から撤退すると、経営は一気に悪化します。

さらに、2005年シーズンのJ2降格により状況はさらに悪化。資金難により強化費が足りず、毎年のように主力選手の流出が続きます。

2009年にはJ1の舞台に返り咲くものの、ユニフォームの胸スポンサーはなく、筆頭株主だった「日本テレビ」が経営からの撤退を発表。クラブは債務超過におちいり、Jリーグでは初となる「Jリーグ主導」での再建を図ります。

コロナ禍の2020年には、スポーツ用品販売大手の「ゼビオホールディングス」の子会社となり、クラブ消滅の危機を乗り切りました。

2024年の現在も経営難は続いており、ヴィッセル神戸の「楽天グループ」や、町田ゼルビアの「サイバーエージェント」のような、強力な外部出資先との提携が望まれています。

山田楓喜の年俸は安い?高い?

山田楓喜画像引用元:サッカーマガジンWeb

ここでは、山田楓喜選手の年俸「1,500万円」は、安いのか高いのかを検証していきます。

年俸が安いか高いかを判断するため、以下の3つの比較基準をもうけました。

  • J1リーグ所属選手の年俸
  • 東京ヴェルディ所属選手の年俸
  • パリ五輪世代の年俸(現Jリーグ所属)

それぞれの基準での年俸比較をみていきましょう。

J1リーグ所属選手の年俸との比較

こちらは、J1リーグ所属選手の年俸ランキングトップ10になります。

順位 選手名 ポジション/年齢 所属クラブ 年俸
1位 大迫 勇也 FW/34歳 ヴィッセル神戸 3億8,000万円
2位 キャスパー・ユンカー FW/30歳 名古屋グランパス 2億4,500万円
3位 アンデルソン・ロペス FW/30歳 横浜F・マリノス 2億1,000万円
4位 武藤 嘉紀 FW/31歳 ヴィッセル神戸 1億9,000万円
5位 バフェティンビ・ゴミス FW/38歳 川崎フロンターレ 1億8,000万円
6位 酒井 高徳 DF/33歳 ヴィッセル神戸 1億8,000万円
7位 ディエゴ・オリヴェイラ DF/34歳 FC東京 1億8,000万円
8位 エリキ FW/28歳 町田ゼルビア 1億7,500万円
9位 ランゲラック GK/35歳 名古屋グランパス 1億7,000万円
10位 アレクサンダー・ショルツ DF/31歳 浦和レッズ  1億7,000万円

参考:Soccer Money

J1リーグ所属選手の平均年俸は約3200万円。

その額を大きく超える、年俸トップ10の選手にみられる共通点は以下の3つです。

  • 各国の代表経験がある
  • サッカー選手の年俸ピークといわれる28歳を超えている
  • 豊富な資金力を持つクラブに所属している

これに対する山田楓喜選手の現状は

  • A代表の経験がない
  • 年齢は23歳
  • 所属する東京ヴェルディは経営難

また、今季は圧巻のプレーで躍進を続ける山田楓喜選手ですが、昨シーズンまで所属した京都サンガF.C.ではレギュラーポジション定着に至っていません

これらのことを踏まえながら、J1リーグ所属選手の年俸と比較した場合、山田楓喜選手の年俸1,500万円は、妥当な金額といえるのではないでしょうか。

もちろん、今シーズンのJリーグでの活躍、さらにはU-23日本代表での活躍により、来季の年俸が大幅にアップする可能性は十分にあります。

東京ヴェルディ所属選手の年俸との比較

東京ヴェルディ所属選手の年俸ランキングは以下の通りです。

順位 選手名 ポジション 年齢 年俸
1位 マテウス GK 31歳 5,500万円
2位 宮原 和也 DF 28歳 3,000万円
3位 山見 大登 FW 24歳 2,500万円
4位 森田 晃樹 MD 23歳 2,500万円
5位 斎藤 巧佑 MD 27歳 2,400万円
6位 翁長 聖 MD 29歳 2,400万円
7位 見木 友哉 MD 26歳 2,300万円
8位 平 智広 DF 34歳 2,250万円
9位 山越 康平 DF 31歳 2,200万円
10位 袴田 祐太郎 DF 28歳 2,100万円
11位 深澤 大輝 DF 25歳 1,800万円
12位 千田 海人 DF 29歳 1,600万円
13位 永井 颯太 MF 24歳 1,500万円
14位 山田 楓喜 MF 22歳 1,500万円

参考:Soccer Money

山田楓喜選手の年俸は、東京ヴェルディ所属選手32人の中で14位という結果でした。

東京ヴェルディの平均年俸が1,559万円ということを踏まえても、山田楓喜選手の年俸は平均的な金額といえます。

また、東京ヴェルディでも28歳以上の選手が年俸上位に多いなか、トップ5に入っている若手選手が2人います。FW山見大登選手と、MF森田晃樹選手です。

森田晃樹選手は、昨シーズンも東京ヴェルディで定位置を確保。チームの主力選手としてチームJ1昇格に大きく貢献しています。

一方の山見大登選手は、山田楓喜選手と同様、今季から東京ヴェルディに期限付き移籍で加入した選手です。昨シーズンはガンバ大阪で出場機会に恵まれず、出場機会を求めての移籍となりました。

山田楓喜選手も、昨シーズン所属した京都サンガF.C.で定位置をつかめていませんが、各世代日本代表での活躍からみられる期待値を考えると、東京ヴェルディでの年俸には物足りなさを感じてしまいます。

パリ五輪世代の年俸(現Jリーグ所属)との比較

では、パリ五輪世代の選手と比較するとどうでしょうか。

今回選出されたパリ五輪本大会メンバーの中で、山田楓喜選手と同じく、現在Jリーグに所属している選手の年俸をみていきましょう。

順位 選手名 ポジション 所属クラブ 年俸
1位 細谷 真大 FW 柏レイソル 3,300万円
2位 川崎 颯太 MF 京都サンガF.C. 3,000万円
3位 半田 陸 DF ガンバ大阪 2,700万円
4位 大畑 歩夢 DF 浦和レッズ 2,400万円
5位 荒木 遼太郎 MF FC東京 2,100万円
6位 西尾 隆矢 DF セレッソ大阪 1,800万円
7位 野澤大志ブライトン GK FC東京 1,700万円
8位 藤尾 翔太 FW 町田ゼルビア 1,650万円
9位 山田 楓喜 MF 東京ヴェルディ 1,500万円
10位 平河 FW 町田ゼルビア 1,400万円
11位 高井 幸大 DF 川崎フロンターレ 1,200万円
12位 木村 誠二 DF サガン鳥栖 720万円
13位 関根 大輝 DF 柏レイソル 460万円

参考:Soccer Money

山田楓喜選手の年俸は、Jリーグに所属するパリ五輪メンバーの選手のなかでは9位という結果でした。

年俸上位の選手は、U-23日本代表での活躍だけでなく、昨シーズン、所属クラブの主力として試合に出場し続けていた選手が多い傾向にあります。

山田楓喜選手の場合、やはり、昨シーズンまで所属クラブで定位置を確保できていなかったことが年俸に大きく影響しているといえそうです。

今季、東京ヴェルディでのシーズンを通した定位置確保が、来季の年俸アップを確実なものにしてくれるでしょう。

まとめ

山田楓喜画像引用元:スポニチ

今回は、山田楓喜選手の年俸について詳しく掘り下げました

この記事でのまとめは、以下の通りです。

  • 2024年の年俸:およそ15,00万円
  • 年俸推移:京都サンガF.C.420万円→600万円→東京ヴェルディ1,500万円
  • 東京ヴェルディの平均年俸:1,559万円(J1リーグ全20クラブ中20位)
  • 山田楓喜の年俸は安い?高い?」:J1リーグ所属の全選手との比較では妥当な金額 / 東京ヴェルディ所属選手の中では32人中14位/ パリ五輪メンバー(Jリーグ所属)の中では9位

2024年の年俸額1,500万円は決して満足できる金額ではありませんが、今季リーグ戦で見せている質の高いパフォーマンスは、来季の大幅な年俸アップを予感させます。

山田楓喜選手の左足から繰り出されるキックに、今後も目が離せそうにありません。