荒木遼太郎がFC東京に移籍した理由は?海外クラブへの移籍の可能性もある?

荒木遼太郎 移籍

2024年シーズン、FC東京の背番号71番を背負い躍動するのは、鹿島アントラーズから期限付き移籍で加入した荒木遼太郎選手です。

鹿島アントラーズ時代は、鹿島伝統のナンバー13番や、エースナンバー10番を背負い、サポーターからの注目を集めてきました。

チームのエースとして期待された荒木遼太郎選手は、なぜFC東京への移籍を決断したのでしょうか。

今回は、荒木遼太郎選手の移籍に関する話題を深く掘り下げていきます

また、背番号「71」をつける理由や、プレーの特徴も解説していくので、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事を読めば、荒木遼太郎選手への注目度がさらに高まるはずです。

荒木遼太郎はなぜ移籍したのか?

荒木遼太郎画像引用元:FC東京オフィシャルホームページ

荒木遼太郎選手が鹿島アントラーズからFC東京へ移籍した理由は、「自分が輝けるポジションで試合に出場するため」です。

鹿島アントラーズ時代の2021年には、城彰二以来史上2人目となる“10代での2桁得点”を達成。リーグ戦10得点7アシストの活躍でベストヤングプレーヤー賞を受賞しました。

しかし翌2022年、腰椎椎間板ヘルニアを患い、長期離脱を余儀なくされます。

怪我から復帰後の2023年、鹿島アントラーズの指揮をとっていたのは、岩政大樹監督でした。

岩政大樹監督は、“トップ下”を置かない「4-4-2」のフォーメーションを採用。

これまで“トップ下”のポジションで定位置を確保してきた荒木遼太郎選手は、新たなチーム戦術にフィットせず、出場機会が激減します。

結果、2023年シーズンはリーグ戦13試合出場0得点と不本意なシーズンとなりました。

「3年目は怪我で仕方ないなと思っていたんですけど、昨年はコンディションも崩しているわけではなかったですし、正直、なぜ出られないのかも分からなかった」

引用:FOOTBALL ZONE

シーズンオフには、鹿島アントラーズで出場機会を失っていた荒木遼太郎選手の元に複数の獲得オファーが届きます。そして、その中から新天地に選んだチームがFC東京です。

FC東京の指揮官ピーター・クラモフスキー監督は、“トップ下”を置く「4-2-1-3」のシステムを好み、司令塔として活躍できる、いわゆる“10番の選手”を求めていました。

「10番の位置(トップ下)なら輝ける」という自信があった荒木遼太郎選手は、FC東京移籍を決断。新天地での再起に挑むこととなります。

「ピーターさんから10番の位置をほしがっているというのを聞いて、自分も本当にそこで輝きたいと思っていましたし、自分のプレーも見てくれたうえで選んでくれていました。そこであれば自分も輝ける自信がありました」

引用:FOOTBALL ZONE

自分の居場所を見つけた荒木遼太郎選手は、FC東京で躍動。

4月5日に投稿されたFC東京公式インスタグラムでは、「俺がここにいる」のコメントとともに、自らの存在感をアピールしました。

 

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また、パリ五輪メンバーに選出された際には、FC東京への感謝の気持ちを口にしています。

「今年、移籍をしていなかったら、選ばれていなかった。移籍した時に温かく迎えてくれたサポーターの方々に感謝したいし、それがなかったら今の立ち位置はない」

引用:SOCCER DIGEST Web

自分が輝けるポジションを求めたFC東京への移籍は、“ファンタジスタ復活”への大きなきっかけとなったことに間違いありません。

FC東京での背番号「71」の理由は?

荒木遼太郎画像引用元:FOOTBALL ZONE

荒木遼太郎選手がFC東京で背番号「71」をつけている理由は、鹿島アントラーズの元チームメイト中村亮太郎選手の背番号に影響を受けたからです。

「鹿島で一緒にやっていた中村亮太朗が甲府に行った時に71番を付けていて。めっちゃ仲が良くて、『いいな』と思って、『真似するね』って連絡して」

引用:SOCCER DIGEST Web

中村亮太郎選手は、2023年に鹿島アントラーズからヴァンフォーレ甲府へ期限付き移籍した際、さらには、今季移籍した清水エスパルスでも背番号「71」を着用しています。

 

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鹿島アントラーズ時代は、レジェンド柳沢敦氏らが背負った鹿島伝統の13番、さらには、エースナンバー10番をつけてプレーしてきた荒木遼太郎選手。

新天地FC東京で選んだ背番号は、元チームメイトとの友情の証でもある「71番」でした。

荒木遼太郎のプレーの特徴は?

荒木遼太郎画像引用元:FOOTBALL ZONE

ここでは、荒木遼太郎選手のプレーの特徴を、2つの項目に絞って解説していきます。

  • 独自のプレースタイル
  • 得意とするポジション

それぞれを知ることで、彼がもつポテンシャルの高さが見えてくるはずです。

独自のプレースタイル

まずは、荒木遼太郎選手のプレー集を見ていきましょう。

注目すべきは、バイタルエリア(ペナルティエリア周辺)で“魅せる”、創造性あふれるプレーです。

荒木遼太郎選手には、特別なスピードがあるわけでもなければ、強靭なフィジカルがあるわけでもありません。

その分、人一倍優れているのはプレー中の「思考力」です。

荒木遼太郎選手は、自身のプレースタイルについて次のように話しています。

「自分は身長もスピードもなくて、逆に良かったのかなと思う。でかい選手、速い選手にどうやって勝つかを考えることができた。小さい頃から常に考えてプレーする習慣が身についていたんだと思う」

引用:鹿島アントラーズオフィシャルサイト

荒木遼太郎選手のイマジネーションあふれるラストパスや、独特のタイミングで放たれる強烈なシュートは、多くのサッカーファンを魅了しています。

まさに、日本の“ファンタジスタ”と呼ばれるにふさわしい活躍です。

得意とするポジション

荒木遼太郎選手が得意とするポジションは、FWの1列下の中央に位置する「トップ下」です。

トップ下は、司令塔としてフォワードに決定的なパスを供給すること、さらに、セカンドストライカーとしてゴールを奪うことが主な役割となります。

今季躍動を続けるFC東京では、FWを置かない「0トップ」のフォーメーションで起用されることが増えています。

荒木遼太郎

センターフォワードのポジションを基本としながらも、時には中盤まで下がり、トップ下として攻撃を組み立てていく。

本来であれば、センターフォワードとトップ下に分かれるポジションを1人でこなすことが求められる難しいポジションでもあります。

荒木遼太郎選手の理想のフットボールは「しっかりビルドアップして、パスを回しながら相手のゴールに迫っていく」こと。

FC東京で与えられた役割は、理想のフットボールを追求していくにふさわしいポジションといえるでしょう。

荒木遼太郎が海外クラブに移籍する可能性は?

荒木遼太郎画像引用元:SOCCER DIGEST Web

近い将来、荒木遼太郎選手が海外クラブに移籍する可能性は高いでしょう。

そもそも、欧州リーグでのプレーを強く希望している荒木遼太郎選手。

特にプレミアリーグでのプレーを熱望しており、具体的なクラブ名も口にしています。

「プレミアには行ってみたいですね。(マンチェスター・)シティのサッカーはやっぱりいいと思うんです。あとはブライトンに行ったら、才能を伸ばしてくれそうなので選手としては行きたいですよね」

引用:FOOTBALL ZONE

また、鹿島アントラーズ時代には、スコットランドの名門セルティックが、荒木遼太郎選手を獲得候補に挙げているとの報道がありました。

セルティックの専門サイト「CELTIC ARE HERE」では、荒木遼太郎選手を次のように紹介しています。

「アラキは現在日本サッカー界で最も有望な選手の一人であり、アンジェ(・ポステコグルー)も彼の才能に気付いているはずだ。若くて万能型のアタッカーであり、セルティックの戦い方に適応することだけの能力がある」

引用:Football Tribe

ここ最近では、パリ五輪メンバーでもあるFC町田ゼルビアの平河悠選手イングランド2部リーグのブリストル・シティーへの移籍が決まったほか、柏レイソルFW細谷真大選手や、FC東京MF松木玖生選手も海外移籍が確実とも報じられています。

パリ五輪世代の選手たちが続々と海外移籍を果たしていきそうななか、やはり大きなターニングポイントとなるのは、パリ五輪本大会でのパフォーマンスでしょう。

この大会で世界に強烈なインパクトを残せれば、今夏の海外移籍も見えてきそうです。

荒木遼太郎の移籍について世間の反応は?

荒木遼太郎画像引用元:SOCCER DIGEST Web

荒木遼太郎選手の移籍について、世間の反応はどうでしょうか。

Xへの投稿をピックアップして紹介していきます。

まずは、移籍先となったFC東京サポーターの反応です。

移籍に感謝する声や、FC東京への完全移籍を望む声が多く投稿されています。

続いて、移籍元の鹿島アントラーズサポーターの反応です。

鹿島アントラーズでの起用方法を批判しているとも取れる荒木遼太郎選手のコメントによって、移籍に対する批判の声が見られました。

また、スタジアムでは鹿島サポーターからのブーイングを受ける場面もあったようです。

またまた、荒木遼太郎選手のプレーに魅了されたサッカーファンからは、今後の海外移籍を期待する声も多く見られました。

称賛の声も批判の声もあるのは、荒木遼太郎選手がサッカーファンの注目を集めている証ではないでしょうか。

日本の“ファンタジスタ”が見せる創造的なプレーは、今後も多くのサッカーファンを魅了していくはずです。

まとめ

荒木遼太郎画像引用元:SOCCER DIGEST Web

今回は、荒木遼太郎選手の移籍に関する話題を深く掘り下げてきました

この記事でのまとめは以下の通りです。

  • 移籍理由:自分が輝けるポジションで試合に出場するため
  • 背番号「71」の理由:鹿島アントラーズ時代チームメイト、中村亮太郎選手がつける「71番」に影響を受けたから
  • プレーの特徴:バイタルエリアでの創造力あふれるシュートやパス / トップ下でのプレーを得意とする
  • 海外移籍の可能性:パリ五輪での活躍次第で、急進展する可能性がある
  • 移籍について世間の反応:FC東京サポーターからは称賛の声、鹿島サポーターからは批判の声もある / 海外移籍を期待する声も多く見られる

鹿島アントラーズで出場機会を失っていた荒木遼太郎選手は、今季FC東京への期限付き移籍により、本来の輝きを取り戻しました。

日本の“ファンタジスタ”は、目標とする海外移籍を果たすことができるでしょうか。

まずは、パリ五輪での活躍に期待が高まります。