南野拓実が「タキ」と呼ばれる理由を紹介!いつから呼ばれているのか?日本代表でも?

南野拓実 タキ

フランス1部、リーグ・アンのASモナコに所属し、チームの主力として攻撃を牽引している南野拓実選手。

今季はリーグ30試合に出場し、9得点6アシストを記録。ASモナコのリーグ2位に大きく貢献しました。

欧州で9年間プレーしてきた南野拓実選手は、監督やチームメイト、ファンからも「タキ」のニックネームで親しまれ、今では日本のファンにも広まっています。

サッカーファンの中には、南野拓実選手がなぜ「タキ」と呼ばれているのか、疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

今回は、南野拓実選手が「タキ」と呼ばれる理由を深掘りしていきます

日本代表での呼ばれ方や、「タキ」以外のニックネームも紹介していくので、楽しみながら最後まで読んでみてください。

これまで以上に、南野拓実選手に親近感が湧いてくるはずです。

南野拓実が「タキ」と呼ばれる理由は?

南野拓実画像引用元:football channel

南野拓実選手が「タキ」と呼ばれる理由は、以下の2つが有力だといわれています。

  • ファーストネーム「拓実(TAKUMI)」からの派生
  • 漫画キャプテン翼の登場人物「滝一(タキハジメ)」が由来

それぞれを詳しくみていきましょう。

ファーストネーム「拓実(TAKUMI)」からの派生

一つ目の理由は、ファーストネーム「拓実(TAKUMI)」からの派生です。

南野拓実選手のフルネーム、「MINAMINO」「TAKUMI」は、どちらも欧州人にとって発音が難しく、特に母音の「u」は、とても発音しづらいといわれています。

そこで、覚えやすく、呼びやすいニックネームを好む欧州人が、「TAKUMI→TAKU→TAKI」と、ファーストネームを変換していったことで、誰もが発音しやすいニックネームが出来上がったと考えられます。

実際、欧州メディアが南野拓実選手を報じる際に、たびたび「タキ・ミナミノ」と表記していることから、ファーストネームの「TAKUMI」から派生したと考えるのが有力でしょう。

こちらは、リバプールのクロップ監督が南野拓実選手を評したときのコメントになります。

「歴史に名を刻むチャンスは色々ある。リバプールのファンは決して忘れない。2年前はおそらくタキ・ミナミノの大会だった。彼が私たちを決勝まで導いてくれた。」

引用:Yahoo!ニュース

ちなみに、スペイン・レアルソシエダで活躍する久保建英選手は、背番号の名前表記を「TAKEFUSA」ではなく、「TAKE」として、欧州でのニックネームを浸透させています。

10歳でスペイン・バルセロナに加入した久保建英選手は、クラブやファンから愛される「ニックネーム」の重要性を理解しているからではないでしょうか。

漫画キャプテン翼の登場人物「滝一(タキハジメ)」が由来

滝一画像引用元:キャプテン翼 ドリームチーム

二つ目の理由は、漫画キャプテン翼の登場人物「滝一(タキハジメ)」が由来となったというものです。

キャプテン翼は、日本だけでなく、イタリアやドイツ、フランスなどの欧州でも大人気の漫画です。

元ヴィッセル神戸のイニエスタ選手や、元イタリア代表のアレッサンドロ・デルピエロ選手など、世界のトッププレーヤー達も「キャプテン翼ファン」を公言しています。

このことから、欧州のサッカー選手がキャプテン翼の「滝一」を知っていて、日本人の南野拓実選手に「タキ」のニックネームをつけた可能性も否定できません。

実際に、南野拓実選手と滝一には、ニックネームをつけるキッカケとなりえる、3つの共通点があります。

  • ポジションがフォワード/ミッドフィルダー
  • ライン際を駆け上がり、センタリングをあげるのが得意プレー
  • 右サイドの攻撃の起点となる、重要な役割

欧州でも知名度が高いキャプテン翼のキャラクターに、日本から移籍してきた南野拓実選手を重ね合わせたことで、誰からも愛されるニックネームが出来上がったのではないでしょうか。

南野拓実のニックネーム「タキ」はいつから呼ばれている?

南野拓実画像引用元:GOAL

南野拓実選手が「タキ」というニックネームで呼ばれ始めたのは、2015年に移籍したオーストリア・ザルツブルク時代からです

2019年8月にアップされたザルツブルク公式Instagramでは、南野拓実選手のことを「Taki」と呼んで紹介しています。

このことから、南野拓実選手が「タキ」のニックネームで呼ばれ始めたのは、2015年〜2019年に所属していた、ザルツブルク時代からであることに間違いなさそうです。

また、リバプールのクロップ監督は、南野拓実選手のリバプール移籍が正式決定した2019年のインタビューで、すでに「タキ」と呼んでいます

「チームを作り直すことはしないよ。タキ(taki)は、短い期間を見ても、年齢的に長期的に見てもチームの助けになると確信している」

引用:日刊スポーツ

発言に大きな影響力をもつ名将クロップ氏が「タキ」と呼んだことで、南野拓実選手のニックネームを知ったという人も多いのではないでしょうか。

南野拓実選手が「タキ」と呼ばれ始めたのがザルツブルク時代だとすれば、「タキ」のニックネームを広く浸透させたのは、クロップ監督だといえそうです。

日本代表でも「タキ」と呼ばれている?

南野拓実画像引用元:GOAL

欧州のクラブチームで「タキ」と呼ばれている南野拓実選手は、日本代表でも同じように「タキ」と呼ばれているのでしょうか。

日本サッカー協会公式YouTubeチャンネル「JFATV」を観ると、南野拓実選手が日本代表でも「タキ」と呼ばれているのが分かります。

日本代表合宿中にチームメイトから誕生日を祝ってもらう、南野拓実選手(動画6分40秒)に注目です。

久保建英選手は「拓実くん」と呼んでいますが、他のメンバーからは「タキ!」と、声が掛かっています。

さらに、その後行われたシュート練習(動画11分40秒)では「ナイス、タキ!」「タキ!」と、周りからの声が飛んでいます。

また、バースデーソングを歌いながらケーキを渡した、板倉滉選手と菅原由勢選手からは、「ハッピバースデー、ディア、タ〜キ〜」と、“タキ”のニックネームで祝ってもらっています。

 

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日本代表では「タキ」のニックネームが浸透しているようにみえるなか、2023年1月に、伊東純也選手が投稿したInstagramでは、南野拓実選手のことを「タクミくん」と呼んでいました

 

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Junya Ito / 伊東純也(@1409junya)がシェアした投稿

プライベートでも仲の良い伊東純也選手が「タクミくん」と呼んでいることから察すると、他の日本代表のメンバーも、代表活動中とプライベートでは、南野拓実選手の呼び方を使い分けているのかもしれませんね。

日本代表における選手同士の呼び方について、元日本代表キャプテンの吉田麻也選手は、「どの選手でも一番言いやすくて、短いのがいいに越したことはない」、「ピッチ上だと上下関係は、あまり気にならない」と、話しています。

実際に、試合中は若手選手からも「マヤ!」と、呼ばれていました。

一瞬の判断が試合の行方を左右するサッカー競技において、選手同士の呼び方を決めておくことも、重要な戦略の一つといっても過言ではなさそうです。

南野拓実に他のニックネームもある?

南野拓実画像引用元:ABEMA Times

南野拓実選手のニックネームを調査すると、「タキ」の他にも、「モナ王」、「ミナミーノ」、さらに「喧嘩番長ミナミーノ」と呼んでいるSNS投稿もありました。

特に、日本サッカー協会公式YouTubeチャンネル「JFATV」のなかで、伊東純也選手が「モナ王」と呼んでいたことに、大きな反響があったようです。

そのYouTube動画(7分34秒付近)がこちらです。

その他にも、Xで見られる南野拓実選手のニックネームをピックアップしてみました。

それぞれのニックネームの由来は、以下の通りです。

  • ・モナ王:ASモナコでの活躍が由来(「モナコの王様」→「モナ王」)
  • ・ミナミーノ:リバプールへの移籍が由来(「南野×リバプール」→「ミナミーノ」)
  • ・喧嘩番長ミナミーノ:試合中にみせる気性の荒さが由来

監督やチームメイト、ファンから、いろいろなニックネームで呼ばれている南野拓実選手は、誰からも愛されている存在だということがわかります。

南野拓実のプロフィール

南野拓実選手のプロフィールは、以下の通りです。

  • 名前:南野 拓実(ミナミノ タクミ)
  • ニックネーム:タキ/モナ王/ミナミーノ
  • 生年月日:1995年1月16日
  • 年齢:29歳(2024年6月時点)
  • 身長:174cm
  • 体重:68kg
  • 利き足:右足
  • 血液型:A型
  • 出身地:大阪府泉佐野市
  • 所属チーム:ASモナコ(フランス)
  • ポジション:MF/FW
  • 経歴:ゼッセル熊取FC→セレッソ大阪U-15→セレッソ大阪U-18→セレッソ大阪→ザルツブルク(オーストリア)→リバプールFC(イングランド)→サウサンプトン(イングランド)→リバプールFC(イングランド)→ASモナコ(フランス)

経歴

兄の影響で3歳からボールを蹴り始め、小学生時代は地元サッカークラブ「ゼッセル熊取FC」に所属。小学校卒業時には、Jアカデミーからの複数のオファーが届き、その中から「セレッソ大阪U-15」入団を決断します。

セレッソ大阪U-15では、日本クラブユースサッカー選手権大会で得点王を獲得する活躍を見せ、「セレッソ大阪U-18」への昇格を果たします。

2011年、プレミアリーグウエストでの得点ランキング4位や、Jリーグユース選手権大会で得点王を獲得するなどの活躍をみせ、2012年8月、セレッソ大阪トップチームの2種登録選手となります。

2013年、トップチームに昇格すると、高卒ルーキーとしてはクラブ史上初の開幕スタメンを獲得。リーグ出場29試合で5得点を記録し、Jリーグベストヤング賞を受賞しました。しかし、翌2014年シーズンは、リーグ戦2得点にとどまり、チームはJ2降格となってしまいます。

2015年、19歳でオーストリアのレッドブル・ザルツブルクに移籍。5年間在籍し、チームのリーグ6連覇に大きく貢献します。

2019年、チャンピオンズリーグ・GSで、前回王者のリバプール相手に「1ゴール1アシスト」の結果を残したことがきっかけとなり、2020年1月にイングランドの名門リバプールへの移籍を果たしました。

リバプールでの1年目は出場機会に恵まれず、控え選手としてシーズンを終え、翌2021年2月にサウサンプトンへ期限付き移籍します。

同年、リバプールに復帰すると、プレミアリーグで2得点、カップ戦で通算7得点をマーク。公式戦出場22試合という限られた出番の中で、まわりを納得させる結果を残しました。

2022年、フランスの名門ASモナコへの完全移籍を発表。

加入1年目は、チームへの適応に苦しみ、リーグ戦18試合の出場にとどまったものの、2023-2024年シーズンには、チームの主力としてリーグ戦30試合に出場。9得点6アシストの結果を残し、ASモナコのチャンピオンズリーグ出場権獲得に大きく貢献しました。

まとめ

今回は、南野拓実選手が「タキ」と呼ばれる理由を深掘りしてきました。

この記事のまとめは、以下の通りです。

  • 「タキ」と呼ばれる理由:ファーストネーム「TAKUMI」からの派生/キャプテン翼の登場人物「滝一(タキハジメ)」が由来
  • いつから「タキ」と呼ばれているのか:2015-19年に在籍していたザルツブルク時代から
  • 日本代表でも「タキ」と呼ばれているのか:日本代表でも「タキ」のニックネームは浸透している
  • 他のニックネーム:モナ王/ミナミーノ/喧嘩番長ミナミーノ

欧州移籍から呼ばれ始めた「タキ」のニックネームは、今や、日本代表のチームメイトや、日本のファンにも定着しています

2026年には北中米W杯も控え、日本代表やクラブチームでのさらなる活躍が期待される南野拓実選手。

これからは、テレビやネット配信、スタジアムで、「タキ!」と呼びながら応援してみてはいかがでしょうか。きっと今まで以上に、熱い声援をおくれるはずです。