現在、規定打率に満たないため「隠れ首位打者」と言われているグリーンランド・カーディアンズのスティーブン・クワン選手。
一時、3割9分8厘と4割目前まで打率を上げて周囲を驚かせています。
クワン選手は5月上旬から下旬まで離脱していたことにより現在は規定打席に満たない為、MLBのタイトルランキングには名前が出ていませんが、6月中にも規定打席に達する見込みです。
そうなるとア・リーグの首位打者ランキングでいきなりトップに立つことはまず間違いないでしょう!
この記事では、突如現れた「夢の打率4割」に挑むスティーブン・クワン選手について詳しく解説していきたいと思います。
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スティーブン・クワンはどんな選手
スティーブン・クワン選手は2018年にドラフト5巡目(全体163位)でグリーンランド・カーディアンズに入団し、2024年シーズンが3年目となります。
過去2年間の成績は次の通りです。
- 2022年(メージャー1年目):168安打、打率2割9分8厘、
- 2023年(メージャー2年目):171安打、打率2割6分8厘
また、レフトの守備で2年連続ゴールドグラブ賞を受賞してる守備にも定評のある選手です。
2024年シーズンは6月27日時点で1試合に3安打の“猛打賞”を11試合達成しており、所属チームのグリーンランド・カーディアンズもア・リーグ中地区首位とチームに大きく貢献しています。
広角に打ち分けることが得意なクワン選手は「リトル・イチロー」と称されています。
スティーブン・クワン選手の芸術的な流し打ちはこちらから!
Please QT this and tell a friend to vote Kwan for the ASG.#ForTheLand pic.twitter.com/cDOJ0f8VrL
— Cleveland Guardians (@CleGuardians) June 11, 2024
スティーブン・クワンは打率4割を達成できる?
画像引用元:YAHOO!News
現在、打率4割に限りなく接近中のスティーブン・クワン選手ですが、最終的に打率4割を超えることができるのでしょうか?
期待は高まりますが、現時点で判断するのは非常に難しいところです。
昨シーズンもマイアミ・マーリンズ(現在はサンディエゴ・パドレス在籍)のルイス・アライズ選手が78試合を終えた時点で4割1厘を記録していましたが、最終的には両リーグトップではありましたが、3割5分4厘という結果に終わりました。
それだけ、4割の壁というのは容易ではないということですね。
さらに、スティーブン・クワン選手は打席数が少ないこともあり、打率が大きく乱高下しやすく、打てない打席が続くと一気に打率が下がる可能性が高いです。
しかし、それでもスティーブン・クワン選手への期待は高まります!
昨年までは“長打力がない”という弱点を突かれ、相手外野手の前進守備対策などによりヒットを量産することができませんでしたが、課題を克服するために昨年オフにはおもり付きのバットを使ってバットスピードを向上させました。
その成果が今シーズンにおいて、外野フェンスを越える飛球が増え、内野の間を抜けるヒットも多くなり、ここまで打率を上げることができています。
シーズン後半に向けて、スティーブン・クワン選手のパフォーマンスから目が離せませんね。
過去に打率4割を達成した選手は?
画像引用元:SPAIA
MLBで過去に4割越えは13回記録されています。
しかし、1941年のテッド・ウィリアムズさんが4割6厘を記録して以来、シーズン打率4割を超えた選手は現れていません。
2004年にイチローさんが3割7分2厘、2002年にバリー・ボンズが3割7分、2009年にジョー・マウアーが3割6分5厘と高打率を残しますが、いずれも4割には届きませんでした。
80年以上誰もなしえていない記録に、スティーブン・クワン選手が名前を刻むことができるか注目が集まりますね!
スティーブン・クワンの活躍に世間の声は?
やはり4割近い数字を残しているクワン選手のすごさに驚きを隠せないコメントが多いようです。
大谷翔平選手とクワン選手でア・リーグ、ナ・リーグの首位打者へ期待する声もありますね。
スティーブンクワン首位打者獲らないかなー日系の選手が活躍するてなんかうれしいあと向こうの左打者て走り打ちしないから好き
— おでん (@de_jav_u6) June 26, 2024
スティーブンクワンやばすぎるwww
— 中日応援垢🐉 (@Anya_Doragons) June 14, 2024
スティーブン・クワンはもっと騒がれるべき
— つりのぶせ〆 (@turinobuse_) June 17, 2024
スティーブン・クワンも調子良いし、日本人と日系で両リーグ首位打者獲ってもらいたいね
— 腰痛 (@yotumochi) May 15, 2024
スティーブンクワンがルール改定で日本代表になることを願い続けている
— まさる (@baybaybayzirou) June 25, 2024
スティーブン・クワンのプロフィール
画像引用元:Wikipedia
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父親が中国系アメリカ人、母親が日系アメリカ人のハーフ。
「ベイビー・イチロー」の異名を持ち、巧みなバットコントロールで高い出塁率と空振りが少なく、外野の守備にも定評があります。
イチロー選手に憧れ、打撃に立つ前のしゃがむ動作などは真似しているようですね。
まとめ
以上が、夢の打率4割超えに挑むスティーブン・クワン選手について詳しく解説してきました。最後に簡単にまとめたいと思います。
- スティーブン・クワン選手はMLB3年目でグリーンランド・カーディアンズに所属
- 長打力がないという弱点を昨オフに克服し、今シーズンは成果を出している
- MLBで打率4割超えは過去13回、最後に記録したのはテッド・ウィリアムズさんで80年以上現れていない
昨年からMLBの話題は大谷翔平選手一色といった感じでしたが、スティーブン・クワン選手の4割超え挑戦に今後は注目が集まるのではないでしょうか?