令和2年11月8日(日)10時30分より、第7回講義「ASD臨床論1(幼児期・学童期),ASD臨床論2(青年期・大学生)」がオンライン(Zoom)にて行われました。ASD臨床論1の講義では、信州大学医学部子どものこころの発達医学教室 教授の本田 秀夫 先生より、幼児期・学童期には、乳幼児健診を活用した発達障害児の抽出と診断の絞り込みによる早期発見が重要であり、その取り組みに結果ついて具体的にご紹介いただきました。また、ASDの支援には本人、周囲の人、生活環境の観点から包括的な支援と個別の支援を両立するための多領域からなるチームアプローチが必要であり、地域支援体制づくりについてご説明頂きました。ASD臨床論2の講義では、京都大学大学院医学研究科 人間健康科学系専攻 作業療法学講座 特定講師の義村 さや香 先生より、青年期のASDについて幼少期と異なり診断的特徴や臨床像が複雑化することについてご説明頂き、次いで京都大学医学部附属病院 精神科神経科 助教の上床 輝久 先生より、大学生のASDについて診断的特徴や支援の実際について具体的な事例をご提示いただきながらお話しいただきました。青年期という社会に参加し、生活していくために必要な準備をするための重要な期間に適切な支援を行い、自ら選択できる力を身に付けていく必要があることが分かりました。
本田先生、義村先生、上床先生、ありがとうございました。


