令和2年9月27日(日)第5回講義「就労におけるASDの課題」「ASD臨床論3(成人期)」がオンライン(Zoom)にて行われました。就労におけるASDの課題の講義では、医療法人花水木)札幌こころの診療所 院長の中野 育子先生より、ASDのある人の就労に関して対象者の特性を把握し、得意な部分を活かすように支援をすることで、本来持っている能力を発揮し、活き活きと働くことができることについて具体的な事例を提示しながらご説明頂きました。ASD臨床論3の講義では、京都大学大学院医学研究科 人間健康科学系専攻 作業療法学講座 教授の十一 元三先生より、ASDのある人の多くはその他の発達症や精神疾患を併存・合併しており、それらの症状によりASDがマスクされる場合があり、場合によっては併存・合併症の治療を優先する必要があることについて具体的な事例を提示しながらご説明頂きました。また、京都大学大学院医学研究科 人間健康科学系専攻 作業療法学講座 特定講師の義村 さや香先生より、成人期のASDでは生活面での困難は増加すること,適切な支援を行うためには対象者の支援ニーズを把握し、精神面や行動面の評価をしっかりと行う必要があることについてご説明頂き、事例についてグループディスカッションを行いました。
中野先生、十一先生、義村先生、ありがとうございました。


