山田楓喜のプレースタイルは?黄金の左足フリーキックがすごい!ポジションと役割は?

山田楓喜 プレースタイル

「現在、日本代表のフリーキッカーといえば、誰を思い浮かべますか?」

多くの方はすぐに答えられないかもしれません。

かつて、中村俊輔選手や本田圭佑選手が絶対的存在だったフリーキッカーの座。

今、そのポジションに名乗りをあげているのが、東京ヴェルディで衝撃的なフリーキックを連発している山田楓喜選手です。

彼の独特のプレースタイルは、フリーキックにとどまらず、サイドアタッカーとしての新境地を切り開いています。

サッカーファンの中には、今季のJ1リーグや、U-23日本代表での活躍で、その名を知った方も多いのではないでしょうか。

今回は、サッカーファンが注目する山田楓喜選手のプレースタイルを解説します。さらに、黄金の左足から繰り出されるフリーキックや、彼が得意とするポジションとその役割も紹介していくので、ぜひ最後まで読んでみてください。

きっと、山田楓喜選手の試合から目が離せなくなるはずです。

山田楓喜のプレースタイルは?

山田楓喜画像引用元:SOCCER DIGEST Web

ここでは、山田楓喜選手のプレースタイルを解説していきます。

まずは、京都サンガF.C.と東京ヴェルディでのプレー集を見ていきましょう。

注目すべきは、山田楓喜選手の「左足」です。

レフティー独特のボールタッチから繰り出される「精度の高い左足のキック」が、Jリーグの舞台で圧倒的な存在感を放っています。

その中でも山田楓喜選手が得意とするプレーは以下の2つ。

  • 左足の強烈なシュート
  • 唯一無二のフリーキック

この2つのプレーに注目することで、今後のプレー観戦をより楽しめるようになるでしょう。

左足の強烈なシュート

山田楓喜選手の最大の武器の一つは、左足から放たれる強烈なシュートです。

「181cmの体格を活かした上半身の動き」と、「鋭くコンパクトに振る足の動き」。この2つの動きを融合させた独特のキックで、助走なしでも強いボールを蹴れるのが大きな強み。

ボールキープから一瞬でシュートモーションに入る“個性的なリズム感”で、相手DFやGKのタイミングをずらしてゴールを狙います。

ゴール前でのチャンスでは、ペナルティーエリアの内外問わずワンステップで強烈なシュートが放たれるため、相手守備陣はつねに山田楓喜選手のプレーに脅威を感じているはずです。

山田裕貴選手のコメントからも、左足でのプレーへの相当な自信がうかがえます。

「自分の左足は、たぶん他に持っている人はあまりいないと思う。左利きの中でもまた違った左利き。言葉では説明できないですけど、見たらわかるでしょ? みたいな感じです」

引用:スポーツ報知

山田楓喜選手の左足から放たれる強烈なシュートで、まだまだゴールを量産していくでしょう。

唯一無二のフリーキック

山田楓喜選手の代名詞といえば、左足から繰り出されるフリーキックです。

「黄金の左足」、「魔法の左足」、「悪魔の左足」など、さまざまな異名を持つ山田楓喜選手のフリーキックは、唯一無二の存在。

ほとんど助走を取らず、鋭く振り抜かれた左足から生まれる弾道は、美しい軌道を描きゴールネットに突き刺さります

自身の個性的なフリーキックについて、山田楓喜選手は次のように語ります。

「なるべく助走は短く。キーパーも読みづらいし、ああいう形になりましたね。他の人はあんま蹴れないと思うんですけど、あの助走の短さでああいうボールを蹴れるのが自分の特長ではあります」

引用:SOCCER KING

ゴール前でフリーキックのチャンスを得た瞬間、「独自の間合い」を作るところから山田楓喜選手のフリーキックは始まります。

その空気感は、見ているサッカーファンが「あ、これは入るな!」と、ゴールを予感させるほど独特です。

「ファウルになって、ボールを置いて、蹴るまでの流れを自分で意識して作るようになって、そのおかげで今があるかな。自分の時間は大事にしています」

引用:SOCCER KING

ゴール前でフリーキックのチャンスがおとずれたその瞬間、山田楓喜選手の左足から繰り出される一撃に注目です。

山田楓喜のフリーキックがすごい!

山田楓喜画像引用元:スポーツ報知

山田楓喜選手が絶対的な自信を持つ左足のフリーキックは、今季のJリーグでも炸裂しています。

特に強烈なインパクトを与えたのは、2024年シーズンの開幕戦。

16年ぶりにJ1に復帰した東京ヴェルディと横浜F・マリノスによる伝統の一戦で、衝撃のフリーキックが生まれました。

ゴール右、約20メートルの距離。山田楓喜選手の左足から繰り出されたフリーキックは、5万3026人の大観衆の前で、鮮やかにゴールネットを揺らします

そのフリーキックを振り返った山田楓喜選手は、冷静かつ大胆な言葉で自身のプレーを分析しています。

「自分の角度だし、(ゴールに)入ると打つ前からわかっていたので、あとはもう自信を持って蹴るだけでしたね」

そう語る山田楓喜選手の言葉には、日本を代表するフリーキッカーとしての自覚もみえてきます。

今季のJリーグでは、さらにフリーキックの衝撃が続きます。

リーグ第4節、アルビレックス新潟との試合で決めたフリーキックには、各メディアもすぐさま反応。

GKにステップを踏ませない、予想を上回るスピードと鋭い軌道で鮮やかにゴールネットに突き刺します。

自分のセービングさせてもらえなかったアルビレックス新潟の守護神小島亨介選手は、山田楓喜選手の一撃に悔しさをにじませました。

「まずはあの位置でFKを与えないことが重要だと思う。あとは最後のところで、自分がしっかりとステップを踏んで、ボールに対してパワーを持ってダイブしていけばよかったんですけど」

引用:Yahoo!ニュース

その独特なキックモーションは、日本が誇るレフティー中村俊輔選手を彷彿とさせますが、山田楓喜選手は自身の個性を強調ています。

「“中村俊輔2世”みたいな言われ方をしますけど、やっぱり自分は誰かの後釜じゃなくて、“山田楓喜”を見ていただきたいというのはあります。俊輔さんのような素晴らしい左足の持ち主と比べられるのは嬉しいけど、僕は全く別の選手だし、全く違う特徴を持っているので」

引用:SOCCER KING

近年、中村俊輔選手や本田圭佑選手のような、絶対的フリーキッカーが現れていない日本代表。山田楓喜選手のフリーキックは、A代表にとっても大きな武器となるでしょう。

山田楓喜のポジションと役割は?

山田楓喜画像引用元:FIOTBALL CHANNEL

山田楓喜選手のポジションは、右サイドの最前線に位置する「右ウイング(WG)」と呼ばれるポジションです。

ポジション

別名「サイドアタッカー」とも呼ばれるそのポジションの役割は、主に2つ。

  • ドリブルでサイドを突破してゴール前にクロスボールを上げる
  • サイドからのカットイン(ピッチ中央に切れ込む)でシュートを放つ

これらの役割を果たすため、サイドアタッカーにはドリブルやスピード、加速力に長けた選手が多く起用されます。

現在の日本代表で右ウイングのポジションを担うのは、久保建英選手(レアル・ソシエダ)、堂安律選手(SCフライブルク)、伊東純也選手(スタッド・ランス)です。

3選手ともに、ドリブルやスピードに特徴がある選手だということがわかります。

しかし、山田楓喜選手のプレースタイルはこれまでの選手とは一線を画します。

身長181cmの大型レフティーは、独特のリズムで戦線にボールを運び、チームの攻撃を組み立てていきます。まるで、サイドに司令塔がいるかのようなプレースタイルです。

山田楓喜選手はサイドアタッカー本来の役割を理解しつつも、“自分らしいプレースタイル”でサイドアタッカーとしての新境地を確立しています。

「自分はインプレー中に1人で何かできるわけでもないですし、ドリブルして1人で何人も剥がしてとかできるタイプじゃないサイドアタッカーなんで」

引用:スポーツ報知

新たなサイドアタッカーとして独特の存在感を放つ山田楓喜選手。

そのプレースタイルが認められたとき、活躍の場は世界の舞台へと移っていくことでしょう。

山田楓喜はどんな選手?

山田楓喜画像引用元:ゲキサカ

今季、U-23日本代表や東京ヴェルディでの活躍で、サッカー界に強烈なインパクトを与えている山田楓喜選手とは、どんな選手なのか。

ここでは、山田楓喜選手のプロフィールと経歴を紹介していきます。

これまでの道のりを知ることで、新たな魅力を発見できるはずです。

プロフィール

まずは、山田楓喜選手のプロフィールを見ていきましょう。

  • 名前:山田楓喜(ヤマダ フウキ)
  • 生年月日:2001年7月10日
  • 年齢:23歳(2024年7月時点)
  • 身長:181cm
  • 体重:73kg
  • 血液型:AB型
  • 利き足:左足
  • ポジション:MF(ミッドフィルダー)
  • 出身地:滋賀県
  • 所属チーム:東京ヴェルディ
  • 過去所属:土山スポーツ少年団→京都サンガF.C.U-15→京都サンガF.C.U-18→京都サンガF.C.
  • 日本代表歴:U-15日本代表/U-21日本代表/U-22日本代表/U-23日本代表
  • 市場価値:40万ユーロ(約5600万円)

経歴

3歳のころからサッカーを始め、自然と「左足」でボールを蹴るようになります。

小学生になると地元滋賀県にある土山スポーツ少年団でプレーし5年生には、京都サンガF.C.の下部組織に入団しています。

中学、高校時代は、京都サンガF.C.U-15、京都サンガF.C.U-18へと順調にステップアップ

高校3年生では、チームの10番を背負いチームを牽引します。

また、京都サンガF.C.下部組織での活躍が評価され、2016年にはU-15日本代表に選出されました。

2020年、京都サンガF.C.トップチームに昇格。2021年6月9日、天皇杯2回戦のFC今治戦でプロデビューを果たし、2022年3月2日には、ルヴァンカップ・グループステージのサガン鳥栖戦でプロ初ゴールを記録します。

しかし、この間リーグ戦での出場機会はなく、プロ3年目となる2022年シーズンにようやく、リーグ戦でのピッチに立つことになります。

磨きをかけた「左足」を武器に徐々に頭角をあらわすもののレギュラー定着とはならず、2023年、東京ヴェルディへ期限付き移籍を決断

京都サンガF.C.からの活躍は、U-23日本代表大岩剛監督の目にとまり、コンスタントに代表活動に招集されるようになります。

2024年に行われたAFC U23アジアカップ決勝戦では後半アディショナルタイムに決勝ゴールを決め、チームを優勝に導きました。

大会終了後はコンディション不良に陥り一時戦列を離れるも、パリ五輪本大会でのメンバー入りに期待が高まっています。

山田楓喜のプレーに世間の反応は?

 

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今季のJリーグ、さらにはU-23日本代表での活躍で、一気にその名を全国に轟かせた山田楓喜選手。

そのプレーに対する世間の反応はどうでしょうか。

Xに投稿されたいくつかの投稿を見ていきましょう。

まずは、山田楓喜選手の存在を世間に知らしめたフリーキックに対する反応です。

左足から放たれた一撃は、一瞬でサッカーファンを虜にしています

そのプレーの衝撃から、ファンの間で期待が高まっているのは海外移籍の話題です

日本を優勝に導くゴールを決めたAFC アジアカップU-23大会後、体調不良により一時戦列を離れていた山田楓喜選手。2024年7月に開催されるパリ五輪出場を心配する声も多く見られました。

山田楓喜選手が見せた衝撃のプレーは、多くのサッカーファンの期待を膨らませていることがわかります。

まとめ

今回は、山田楓喜選手のプレースタイルを詳しく紹介してきました。

この記事でのまとめは以下の通りです。

  • プレースタイル:精度の高い左足から繰り出される「強烈なシュート」と「唯一無二のフリーキック」が最大の武器
  • フリーキック:今季のJリーグ横浜F・マリノス戦、アルビレックス新潟戦でのフリーキックはサッカー界に大きな衝撃を与えた
  • ポジションと役割:ポジションは右ウイング / サイドの司令塔として攻撃の組み立て役を果たしている
  • 世間の反応:彼のプレーは多くのサッカーファンを虜にし、今後の活躍が期待されている

山田楓喜選手の個性溢れるプレースタイルは、多くのサッカーファンを魅了し続けています。

彼が欧州リーグや、A代表でフリーキックを蹴る姿を想像すると、今からワクワクが止まりません。